ブログ「もみじ市民ホール」
お葬式あれこれの記事

おいづる

2019
02/07
葬祭部の杉上です。

「おいづる」 聞いたこと、見たことございますか?

西国三十三観音霊場を巡礼して御朱印をいただくための白衣のことです。巡礼用の白衣は古来より笈摺(おいづる)と呼ばれています。笈摺はもともと笈(宗教具を入れる箱)から着物を守るために身に着けていた白衣が由来になっています。

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白衣には道中衣と判衣があり、お遍路の際に着られるのが道中衣で、判衣は着ずに納経帳と同じように御宝印をいただき、死出の衣装とされています。

先日、ご納棺のお手伝いをさせていただいた時に、白衣を一緒に納棺してほしいと出してこられました。箱の中にきちんと仕舞われていた白衣を預かり広げたところ...1万円札がヒラリと...私の足元に落ちてきて、ご家族皆さんびっくり!
おばあちゃんのヘソクリだったのか、また巡礼に行かれる際の旅費だったのかは分かりませんが、おばあちゃんからご家族へのサプライズとなりました。

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ご納棺の最後に、御宝印を押された「おいづる」をかけさせていただき、笑いあり、涙ありのひと時でした。

残された者の悲しみ

2019
01/25
葬祭部の義積です。

12月にいとこが亡くなりました。葬儀の仕事をして、たくさんの葬儀を経験してきましたが、二度と会えないと思うととてもさびしい気持ちになりました。

病気でやせ細った手を握っていると、いとこのご主人は、「僕は彼女のおでこが好きだった」と優しく撫でられて優しく話かけられていました。

これから一人暮らしをしないといけないが、家の書斎で仕事をしていると、そっとコーヒーを入れてくれる、リビングではインコに話しかけている、いつも仕事で成功した時は「良かったね」と褒めてくれる。部屋の家のあちこちに面影が映り、まだ普段の気持ちにはなれないと言われていました。とても仲の良いご夫婦だったので大切な人を亡くした辛さがひしひしと伝わりました。

大切な家族を亡くすと深い悲しみに襲われます。これは特別なことではなく自然なことです。この悲しみから少しずつ治癒されることを「グリーフワーク」と言われてます。葬儀を行い、斎場で焼骨し、その姿を見て亡くなったことを認識し、四十九日、百ケ日と段階を踏み日常の生活に戻っていきます(全ての人がそうなるとは限りません)。ご家族を亡くされたが身近にいらっしゃれば、せかさず、ゆっくりと日常に戻れるように見守ってあげてください。 



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香典返し

2019
01/24
葬祭部の杉上です。

香典返しは、お通夜やご葬儀で故人にお供えいただいた金品(香典)へのお返しです。
お悔やみいただいた方々へ、弔事が滞りなく終えたことと、御礼の気持ちを伝えるために贈るものですから、気持ちが伝わるお品選びが大切です。

香典返しには『不祝儀を残さない』という考えがあるため、『後に残らないもの』が好まれます。
そのため、お茶やコーヒー、紅茶、海苔、砂糖といった『食べたらなくなる』食べ物や飲み物がよく使われます。
相手の方がいつ召し上げるかは分からないため、日持ちのするものを選ぶと良いです。

また、『使えばなくなる』石けんや洗剤、タオル、シーツ、毛布などの日用品も定番とされています。
ただ、基本的に日用品はすでに持っているものなので、もらって余ってしまうというご家庭も多いようです。
素材にこだわったものを選ぶなど、同じものをもらっても嬉しいと思ってもらえるような工夫があるとよいですね。

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のど仏

2019
01/22

葬祭部の横田です。

葬儀が終わると火葬場、斎場へと向かいます。
そして火葬終了後、火葬場で収骨を行います。

火葬場では普通の人は普段見ることがない本物のお骨が見られます。
身内が亡くなった心境の中、落ち着いて見ることはなかなかできませんが、よく見てください。

のど仏って何...?

第二頚椎、つまり首の骨です。頚椎は全部で7つあり、上から数えて2番目のお骨という意味です。

男性の喉に出ているのど仏は軟骨なので残りません。

こののど仏って何者で、どういう謂われからのど仏呼ばわりをされているのでしょうか...。

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ちなみにのど仏はこんな形です。
穴が開くぐらい見てください。





・・・何か人の形をしているような気がしませんか?



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合掌して座禅を組んでいる仏様に見えませんか?

初めてこの名前の由来を知った時はこじつけだなぁと思いました...。
ちなみに指先の爪の下にあるお骨は指仏と言います。
指仏も形由来で、言い方は良くないですが、女子トイレのピクトグラムのような形をしています。

第二頚椎のひとつ上にあるお骨の第一頚椎は、リング型になっていてのど仏の上にかかるようになっているので、
お寺様が着けている袈裟に見立ててそのまま袈裟仏と呼ばれます。

火葬した後も故人様の体から仏様がたくさん残ると思うと、そばで見守ってくれているような気がしますね。




弔辞

2019
01/10
葬祭部の杉上です。

弔辞とは、故人の死を悼み、弔いの気持ちを伝える最後の別れの言葉ですが、それだけではなく、故人の生前の業績や人となり、経歴を参列者に伝えるという役割を持っています。そのため、故人と親しかった方や、付き合いの長かった人に依頼されることが多く、もし弔辞を依頼された場合は、特別な理由がない限りはできる限りお応えして、自分の言葉で、故人との思い出を語ることが何より素晴らしい弔辞になります。

先日、お手伝いさせていただいた葬儀の故人様は、学校の先生でした。
たいへんの多くの方が会葬に来られ、故人様が生前、人とのお付き合いをとても大事にされていたことがよく分かりました。
そして生前に同僚の方と教え子で後輩のに弔辞をお願いされておられました。


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どちらの方の弔辞も、とても素晴らしく、故人様の生前のことを知らない私に、どんな方かしっかりと伝わってくる内容でした。
私もこんな素敵な先生に、教えて頂きたかったなと思いました。




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