ブログ「もみじ市民ホール」
お葬式あれこれの記事

お別れの時

2021
12/14
葬祭部 伊藤です。

 只今、入職3か月が過ぎようとしております。
 お別れのお手伝いができるように、日々研修を重ねています。

 先日より、故人様にお手向けするお花をご遺族様にお渡しする役割を担うようになりました。お顔をご覧出来る最後の場なので、皆様方にお心残りがないように切に願っております。
 
ただ、喪主様は十分にお別れの時間を過ごされているのかが気がかりです。喪主様は、ご葬儀にはお決めいただくことが沢山あったり、親戚の方へのお気遣いや、故人様の生前お世話になった方などへの対応もあり、私の想像を超えるお忙しさやお疲れがあるかと思います。その中でお別れの時間が来て、心静かに故人様に向き合うことができておられるか・・、気になっています。
 
どうか、どうぞ少しの時間であっても周りの方々を気にせずに、お別れをしていただければと思います。

 まだまだ未熟者ですが、少しでもそのお手伝いができるように、ご遺族様に寄り添えるプロのスタッフになれるように努力いたします。
 
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六文銭

2021
12/02
葬祭部の杉上です。

納棺の時に故人様の身支度を整え、頭陀袋の中に六文銭をいれて、お首にかけさせていただきます。今は貨幣自体有りませんので紙に印刷してあるものを使用しています。

故人様に持たせる六文銭には、三途の川の渡し賃、六地蔵のお賽銭など諸説あります。

三途の川の渡し賃の有名なお話が有ります。
『人は無くなると、あの世との境目である三途の川を渡ると考えられています。しかし、三途の川は泳げず、船に乗って渡るしか方法が有りません。その船に乗るために必要な渡し賃が六文銭です。六文銭を所持していないのに三途の川を渡ろうとする人は、懸衣翁(けんえおう)と奪衣婆(だつえば)と呼ばれる夫婦の番人によって、故人の衣服がはぎとられる』
というものです。日本では古くからこのお話を信じられてきたそうです。なので六文銭を持っていれば、故人が三途の川を無事に渡れると言われてきました。

ちなみに六文銭を今の貨幣の価値に換算すると、180円から300円ぐらいになるそうです。船に乗るのですから交通費と考えると妥当な金額かもしれませんね。

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人の縁

2021
12/01
葬祭部 義積です。

私が葬儀を担当した男性が来店されました。男性は、葬儀後に病気が発覚し、大きな手術をされたそうです。帰り際に「義積さんの顔を見ることができて良かった。」とおしゃいました。それから数か月後に男性はお亡くなりになられました。

葬儀の打合せをしていますと、お仕事や、性格、趣味や生き方などから故人様の生前のお姿が見えてきます。故人様は登山が趣味で、国内外の山に登られていました。葬儀には多くの登山仲間が参列にお見えになりました。そして、お棺の中には、仲間と一緒に映された山での、お写真が納められました。故人様のお姿を見て、涙を拭う方、何も言わずじっと見つめる方、それぞれの中で最後のお別れをされました。

どのような方でも、ご家族やご友人、ご近所の方々など様々な人とご縁があり出会い、共に年を重ねていきます。私自身も多くの縁で結ばれながら生きています。生きていると良いことも悪いこともありますが、縁を大切にしていこうと思います。故人様のご冥福をお祈り致します。

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樒(しきみ)

2021
11/16
葬祭部の杉上です。

故人が亡くなってから、自宅などで安置をする時に、枕飾りを用意します。枕飾りには様々な仏具を置きますが、一緒にお供えする花を"一本花"と呼びます。

一本花で選ばれる花は樒(しきみ)が多いことから。一本樒という呼び方もします。

末期の水をご用意していただいたものにも、故人の口を水で潤すために樒の葉を1枚使用します。

樒の特徴は特有の強い香りです。強い香りと毒を持つ樒は「邪気を払う」「故人を悪霊から守る」と考えられてきましたので、お清めや魔除けに用いられてきました。土葬の時代には、強い香りを獣が嫌うために、お墓の近くに樒を植えて埋葬後の遺体を掘り返されることから守ったそうです。その名残で、火葬をする現代でも仏事に使われます。

山南町の方のお宅には家の近くや、田んぼや畑の畦に植えてあるのをよく見かけます。一本樒をお願いすると、すぐに準備することが出来ます。昔から、樒を大事にされてきたのでしょうね。

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一膳飯

2021
11/07
葬祭部の門脇です。

山南ではあまり葬儀の際に「一膳飯」を用意される事はすくないようですが、私が今まで働いてきたり携わったことのある地域では亡くなると枕机に「一膳飯」を用意されていました。「一膳飯」とは亡くなられた方がこの世で最後の食事をするという意味をこめてお供えされたものをいいます。一膳飯は「枕飯」ともいわれ、亡くなられた方が生前使っていたお茶碗にご飯を丸く大盛によそい、同じように生前使用されていたお箸をご飯の中央に垂直につきたててお供えします。お茶碗に丸く盛られたごはんは、魂をあらわしておりお箸は霊魂の依り代と考えられているといいます。

ご飯を炊くときはその故人様の為にご飯一合炊き、米粒一粒残らないようによそいます。これは「亡くなった方のために用意したご飯で生きているものが食べるものではない」という意味があるところから由来しています。

一膳飯は地域によってそれに加えて色々な風習があります。例えば亡くなった家の者が炊いてはいけないという風習もあり、隣の家の人にお願いして炊いてもらう地域もあります。ご飯にたてるお箸も一本だけ立てるところや二本ともたてるところ、他には箸を一本刺しもう一本は下で横向きに置きクロスしたように置くところもあります。私の予想ですが、山南の方にも一膳飯のお話をすると昔はしたと言われる方が多いので昔は当たり前のようにされていたがどこかのタイミングで省略されるようになったのだと思います。

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