ブログ「もみじ市民ホール」
2017年3月の記事

3枚の絵

2017
03/22
もみじ市民ホールに「当家様」「親族様」として来られたことのある方はお気づきだと思いますが、控室の壁にこのような絵が飾ってあります。

ずんどこ.jpg

中央の絵は「宇宙」をあらわす「大日如来」。
左の絵は「衆生の救済のため人間界に近い菩薩の身」となった「聖観音」。
亡くなった人の魂が「聖観音」の導きのもと天界にあがる姿を描いています。

右の絵は「ブッタ滅後56億7千万年後の遠い未来に姿を現し、多くの人々を救済する」とされる「弥勒菩薩(みろくぼさつ)」。
亡くなった人の魂が仏となり「弥勒菩薩」とともに現世の家族を見守る姿を描いています。

三枚の絵を合わせて見ると、全ては宇宙である「大日如来」のご加護の元、天界と地上界の繋がり、亡くなった方と現世にいる家族との絆の繋がりを描いています。

遠く離れた存在になったとしても、共に支えあっていること。見守ってくれていること。共に歩んでいること。いつも見方でいてくれること。そんな事を感じさせてくれる作品となっています。

この作品は兵庫県出身の『ずんどこ書家 中山聖』さんに描いていただきました。
もみじに来られる際には一番下に書いてある言葉も読みながら、ずんどこ書家の絵をお楽しみください。

瀬川

ひとつのご縁

2017
03/21
以前、葬儀のお手伝いをさせていただいた方のご両親は、終の棲家として丹波に住んでいらっしゃいました。娘さんは私の母と変わらないお年の方で、大阪から通われていました。ご主人が定年退職をされ、これから夫婦二人で余生を楽しもうとした矢先に、ご両親の介護が始まり2年続けてご両親を亡くされました。葬儀が終わり、何度が訪問させていただいた時に、介護や、ご両親が造られた庭の話、京都に納骨へ行く話など、いろいろ話をするうちに少し仲良くなりました。

四十九日が終わり、後飾り段の片付けにお伺いすると帰り際に「お体に気を付けて、お仕事がんばってくださいね。」と、お声をかけていただきました。嬉しい言葉ともう一つ「私は、もうこの地に来ることはないんです。」と言われ、私は思いがけず泣いてしまいました。大阪に戻ったらという話は聞いていたのですが、この方とお会いするのが最後と思うと、すごく寂しい気持ちになり涙が抑えられませんでした。そして、手を握って「ありがとうございます、いつまでもお元気で、お体大切にお過ごしくださいね。」と言ってお別れをしました。

ご両親の葬儀をお手伝いをさせていただき、短い期間でしたが心通うお話が出来たことを、嬉しく思います。

ご夫婦で楽しく過ごされていることを思わずにはいられません。

老夫婦2383.jpg

杉上

棺と柩

2017
03/17
「棺」と「柩」両方とも「ひつぎ」と読みます。両方とも棺桶の事を指します。

以前、同業者の方とお話をしていて、どこまでが棺でどこからが柩かという話になりました。
「棺」は人が入っていない状態の棺桶を指し、「柩」は人が入っている棺桶の事を指します。

亡くなった方の身体を棺桶に納める儀式を「納棺式」と呼びます。
そして納棺後の棺を運びだす車を「霊柩車」と言います。真ん中に「柩」の漢字が入っています
これは故人の身体を納めた棺桶を運ぶので「柩」の漢字を使います。

葬儀社のカタログやインターネットを見ていると、「柩」の漢字より「棺」と表示されている事が多いと思います。
霊柩車とは反対で、まだ誰も入っていないから「棺」と表示されています。

同じ読み方、同じ意味の漢字でも使う場面により意味合いが少し変わります。
皆さんぜひお友達に教えてあげてください。

奥川

袱紗(ふくさ)の色々

2017
03/16
葬儀へ参列し、受付でお香典を渡す時に使う袱紗(ふくさ)。
なんとなく、袱紗に包んでいるけれど何故包むかってご存知ですか?
人に渡す大切なお金を汚さないよう、裸で持ち歩かないのが日本人の礼儀とされています。大体予想通りですね。

実は、慶事と弔事では袱紗の包み方は違います。

【慶事】
1)祝儀袋をふくさ中央よりやや左の方へ寄せて置く
2)左を中に折り込む
3)上をたたみ、次に下をたたむ
4)右を折り、裏へ返して完成
慶事.jpg

【弔事】
1)不祝儀袋をふくさ中央よりやや右側の方へ寄せて置く
2)右を中に折り込む
3)下をたたみ、次に上をたたむ
4)左を折り、裏へ返して完成
弔辞.jpg

次に渡し方ですが、慶事・弔事共に受付の前で袱紗から金封を取りだします。
そして受付の方が表書きを読める向きにし手渡します。その時に、片手ではなく両手で手渡すとより綺麗です。

会葬者の方を見ているとほとんどの方が綺麗に手渡されています。どうぞトライしてみてください。

瀬川

グリーフワーク

2017
03/15
孤独感  恐怖感  物忘れ  落ち着かない
イライラする  不信感  罪悪感  後悔
喪失感  空虚感  怒り  恨み
動悸  吐き気  喉が詰まる  胃痛
めまい  食欲不振  過食  睡眠障害
持病の悪化  味がわからない
生前の故人と同じところが痛い


多くのご遺族がこのような体験をしています。
これをグリーフワーク(喪の仕事)と言います。

葬儀後に、家族を失った影響がこのような形で表れることがあります。これらの悲嘆を避けても、克服することはできません。悲しみを受け入れてしまうことが一番良い方法と言われています。しばらくは怒ったり、泣いたり、恨んだり、心の想いを素直に出してもいいのです。

夜が眠れないのなら、昼間に寝てもいいのです。

そして、遠慮せずに周りの人に手助けをお願いしましょう。亡くなった人の思い出話を一緒にしてくれる人や、何度でも話を聞いてくれる人を見つけましょう。同じように家族を亡くした経験のある人なら、なおいいかもしれません。そのうちに、辛い思い出が、懐かしい思い出に変わってくる日が必ず来ます。信じて待っていてください。 私達も応援しています。

~遺族にはグリーフワークがあることを知っていてください~

杉上
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