ブログ「もみじ市民ホール」

ひとつのご縁

2017
03/21
以前、葬儀のお手伝いをさせていただいた方のご両親は、終の棲家として丹波に住んでいらっしゃいました。娘さんは私の母と変わらないお年の方で、大阪から通われていました。ご主人が定年退職をされ、これから夫婦二人で余生を楽しもうとした矢先に、ご両親の介護が始まり2年続けてご両親を亡くされました。葬儀が終わり、何度が訪問させていただいた時に、介護や、ご両親が造られた庭の話、京都に納骨へ行く話など、いろいろ話をするうちに少し仲良くなりました。

四十九日が終わり、後飾り段の片付けにお伺いすると帰り際に「お体に気を付けて、お仕事がんばってくださいね。」と、お声をかけていただきました。嬉しい言葉ともう一つ「私は、もうこの地に来ることはないんです。」と言われ、私は思いがけず泣いてしまいました。大阪に戻ったらという話は聞いていたのですが、この方とお会いするのが最後と思うと、すごく寂しい気持ちになり涙が抑えられませんでした。そして、手を握って「ありがとうございます、いつまでもお元気で、お体大切にお過ごしくださいね。」と言ってお別れをしました。

ご両親の葬儀をお手伝いをさせていただき、短い期間でしたが心通うお話が出来たことを、嬉しく思います。

ご夫婦で楽しく過ごされていることを思わずにはいられません。

老夫婦2383.jpg

杉上

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