家族葬と一般葬

葬祭部の門脇です。

コロナも5類に下がり、マスクをつける事もやっと個人の自由になりました。それに応じて葬儀も家族葬ばかりだったのがどんどん一般葬も増えてきております。正直これからはコロナだから家族葬をしなくてはならないという事はなくなりました。ですので、いま一度「家族葬」「一般葬」について考える時ではないでしょうか?

まず家族葬とは一般的には「亡くなった故人の遺族にあたる方のみで行う葬儀」です。現在山南町では家族のみでなく親族まで呼ぶ形が多く、もみじホールでは造語ではありますが「親族葬」と呼んでいます。一般葬とは「親族、自治会、一般、会社関係など全ての方に葬儀に参列してもらい行う葬儀」になります。

都会ではコロナ禍前から家族葬が一般的であり、一般葬は少数派です。都会には自治会や町内での深い付き合いが無いという事と、お亡くなる方は高齢の方が多いので本人と付き合いのある方もどうしても高齢になり、参列出来る方も少なくなるので家族葬が主流になりました。

しかし、山南町など地方の地域になると自治会や町内でのイベントなど付き合いが多く、昔からの付き合いがある方が故人様にはたくさんおられます。その為、コロナ渦前には9割以上が一般葬で行われていました。コロナ禍により周りの目があったので家族葬を選ばれる方が多くなりましたが、これからはまた一般葬が増えていそうです。

家族葬と一般葬にはメリットとデメリットがあります。家族葬のメリットとしては
・ゆっくりお別れができる
・一般の方がいないので気を遣う事が少ない

デメリットは
・周りから故人様にお別れができない事に対して不満や反対の声がでる
・葬儀が終わってからお別れができなかった方が家にこられる事が多く後の対応が大変になる
・参列を辞退するので香典が受け取りにくくなる
などがあります。

一般葬のメリットは まず家族葬で書いたデメリットが無くなります。あとは、参列者から伺う思い出を通じて故人様を偲ぶ事ができます。

デメリットは
・喪主様や親族の主になる方は来られる方の対応が大変
・参列者の数を想定してハガキなどを決めていかないといけない(準備が多くなります)

家族葬だと金額が安く 一般葬だと金額が高くなると思われている方が多い方と思いますが、実は金額の負担だけ考えるとそれは間違いです。近年全国の葬儀社のほとんどが一般葬と家族葬の差が少なくなっています。理由としては家族葬が多くなると今ままでの金額設定ではやっていけない葬儀社が多く、広告やHPなどの家族葬プランは安く書いていますが、見積もりをしてみると対して変わらない事が多いです。一般葬は、自治会(町内)会社関係から香典を預かる形が金額的にはお客様の負担が一番少ない形になっています。

コロナ禍が終わった現在、一度お葬式の形についてもう一度考えていただく事をオススメ致します。