遺影写真について

葬祭部の山下です。

ご葬儀の際、故人様の遺影写真を祭壇中央に飾ります。

当家の方と打ち合わせさせていただき、ご希望のお写真をお預かりして(現像してあるものでもスマートフォン等に入っているデータでも可能です)、作成いたします。

もし、故人様がご生前に遺影写真を準備しておられたら、そちらをそのまま使用されるのが良いと思います。故人様自身が納得されたものでしょうし、ご家族としても写真選びに悩む必要がないので、ご負担が軽くなります。

しかし、お写真が決まっていない場合、いざ葬儀の打ち合わせの時に故人様の写真を一から探す・選ぶとなると、限られた時間の中で良いものを探すことは大変労力もかかりますし、良い表情をされていても背景やお召しになっているものがちょっとなあ…と思われるものもあるかもしれません。

こういった場合に、お写真の加工をさせていただくことができます。カタログからお好きな背景やお召しものを選んでいただき、背景の合成、着せ替え等が可能です。

背景はグレー等の暗い色に限らず、青、緑、ピンクや黄色など明るい色も選べます。お花や山、海、森林など自然を背景としたものもあります。

着せ替えは、スーツやお着物といったフォーマルなものだけでなく、カジュアルなシャツやジャケット等も選んでいただくことができます。

また、加工技術が進歩したこともあり、お顔の口角を上げるといった表情の修正も可能ですし、他の方が写り込んでいる場合でも不要な部分は消すことができます。

このように様々な加工方法はありますが、一番大切なことはご家族やご葬儀の会葬者の方が一目見てその方と分かる「故人様らしさ」が出るお写真だと思います。

現在では、遺影写真は証明写真のように真顔でないといけない、かしこまった服装でないといけないといった明確な決まりはありません。笑った表情でも良いですし、カジュアルな服装でも大丈夫です。

また、遺影写真はご葬儀の時だけでなく、その後も当家に飾られ、「ずっと残る」ものになります。ご家族の方にとって後悔のないお写真となるよう、お手伝いさせていただきます。