三回忌の謎

葬祭部の杉上です。

仏事の仕事に関わるようになってから疑問が多数あり、その度に調べて「なるほど」と知識を増やしてきました。その中の一つが「三回忌」の年数です。

一周忌は亡くなってから、1年を迎えたという意味で一周忌と呼ばれます。一周忌から始まる1年ごとの法要を回忌法要と呼び、一周忌から1年後、亡くなってから満2年を迎えた日に2回目の回忌法要となり三回忌と呼ばれます。えっ!2年目を迎えたから二回忌じゃないの?と疑問を持ちましたが、一周忌以降は回忌の数え方が異なっていくのです。

一周忌を終えた後の法要は、亡くなってから何年目を迎えるかという点に着目して数えられます。つまり満2年経ったということは、3年目を迎えたということで三回忌と呼ばれるようになっているのです。その後の回忌法要も同様に、7年目を迎えたので七回忌と呼ばれます。

三回忌までは大事な法要として親族を多めに招いて行われていましたが、コロナ禍での法要は、遠方や高齢の方には事情を説明したうえで、家族だけで行われる方が増えているようです。法要には親族たちが顔を合わせ、近況を確認しあうといった役割も有ります。コロナが収束したら、お互いの無事を確認する意味を含めて、故人のために集まれると良いですね。