釘打ち

葬祭部の門脇です。

お葬式で出棺の際にお客様より「柩に釘打ちをしないのか?」と聞かれる事が度々あります。私は18年前からこの業界で働いていますが、まだ一度も釘打ちをしているところは見たことがありません。ですが、同じ葬儀の仕事をしている友人からは「うちはまだしている」などの事は聞いていました(それでも10年くらい前の話ですが…)

元は葬列で柩を運ぶ際に倒したときに遺体が飛び出さないように縄を巻いた事から始まったそうです。そこから石を使った釘打ちに変わっていったそうです。ちなみに石を使うのは、石に呪力があると信じられており死霊を封じるという意味があります。その当時と現在では亡くなった方に対してや風習事に対しての思いなども変わってきたことによって釘打ちが無くなってきました。最近では清め塩の風習も全国的に無くなってきました。これから今まで当たり前だと思っていた風習事なども無くなってくることでしょう。その変化の流れを感じる事もこの仕事にあたるものの面白いところかと思います。