トイレの神様

葬祭部の板垣です。
年末年始に向けて大掃除などされると思います。私の家では、嫁が主になり行います。

皆さんは「烏枢沙摩明王」というのを見られた事はありますか?トイレにお札として貼られている事が多い仏様になります。仏教の守護者と呼ばれているこの明王は天台宗の五大明王の内の1尊にあたります。

明王って何?と思われる方もおられるかもしれません。明王とは仏教の中でも密教で崇められている尊格になります。密教の流れを組んでいるのは真言宗や天台宗になります。山南町のお寺様ですと延命寺様や石龕寺様、常勝寺様にあたります。
私は、この明王が何故トイレに貼ってあるのか詳しく知らなかったので調べてみました。

まず、明王でも有名なのが怒った様な顔の「不動明王」がいます。その他にも「降三世明王」、「軍荼利明王」、「大威徳明王」、「金剛夜叉明王」の五大明王と言われています。真言宗では「金剛夜叉明王」ですが、天台宗では「金剛夜叉明王」ではなく「烏枢沙摩明王」が五大明王と言われています。
何故、「烏枢沙摩明王」がトイレに貼ってあるのかというと「穢れや不浄」を炎によって焼き尽くす明王だからだそうです。
トイレ=不潔な場所と考えられていた為に、「烏枢沙摩明王」がトイレの不浄な場所を浄化するからトイレの神様と信仰されたようでその流れで今もトイレに貼ってあったりするそうです。