けじめがあって・・

葬祭部の義積です。

12月に、もみじ市民ホールでは人形供養を執り行いました。ひな人形や、ぬいぐるみなどたくさんの人形をお預かりし、谷川の正覚寺様に供養をしていただきました。 人形などは処分する場合に粗末に扱うことに対して抵抗を感じる方が多いです。そうした方々の想いから役目を終えた物に対し感謝の意を込めて供養しました。もちろん気にせず処分するのが間違いということではありません。

ご住職は「人形供養だけでなく、葬儀、卒業式、お正月もそうで、区切りがあってこそ気持ちの切り替えができ、そうすることでまた新しい気持ち一歩踏み出す気持ちになれるのです。」とおっしゃいます。

葬儀の意味は、宗教者が主導し家族や親族など近親者が故人様の冥福を祈り、この世からあの世へと送りだす宗教的な意味合いがあります。それ以外にもグリーフケアという観点からも大きな意味を果たします。

グリーフとは直訳すると「悲嘆」、ケアは「助ける」や「支援する」という意味があります。大切な人やペットとの死別を経験すると身体的・精神的にも大きな負担がかかります。人によりそれぞれ症状も違いますが「悲しみを乗り越える」という状態になるまでの心の変化も様々です。ご葬儀やお別れ会など、故人様とお別れのセレモニーを行うことで「別れの認識・気持ちの整理」ができグリーフケアのひとつになると言われています。