亡くなってからの安置場所

葬祭部の門脇です。

ご遺体搬送の依頼や事前相談の際にこちらから必ず故人様のお帰りになられる場所を確認します。昔は葬儀会館というものが無く、ご自宅にお帰りになられることが多かったのですが、最近では、喪家様の都合によっては葬儀会館に直接安置をされる方が山南町でも少し増えてきました。

故人様の息子、娘様が実家から出られ、故人様が一人で住まれているご家庭の場合、家の中の片付けや掃除をするのが大変な場合や、ご自宅がアパートなどで狭く安置が大変なことも理由のひとつです。家族葬を希望されご実家の同じ町の方や自治会の方には秘密にして葬儀を行いたい方などは直接葬儀会館に安置を希望されます。

葬儀会館に直接安置をする場合、上記のようなメリットの他に葬儀会館には必ずエアコンがあるという点があります。ご自宅の安置をする仏間などにエアコンをつけられている方は少なく夏場などになると、故人様の状態がエアコンの有無が少なからず影響します。故人様の御身体の事を考えても安心です。逆にデメリットとしては、ご自宅に一度帰りたいと希望されていいても、生前お住まいになられていたご自宅に帰ることが出来なくなる事です。他には、今までお世話になってきた隣保や自治会の方にも亡くなってから顔を見に来ていただくことが難しくなります。

上記にも書きましたが、アパートやマンションの方は直接葬儀会館に入られる事が多いと書きましたが、アパートやマンションに安置が出来ないという事はありません。基本安置には4畳ほどある部屋があれば問題ないのでできます。

例えばその部屋が複数であっても昔のアパートやマンションのエレベーターには故人様をお乗せするストレッチャーが入れる扉があり、前もって大家さんにそのカギを借りて頂けるとエレベーターが使用できます。最近のアパートなどにはその空間を作らない事が多いのでその場合お客様にご確認をたてストレッチャーを立てさせて頂くか、階段でのぼる形になります。どうしても故人様に危険が伴いそうであれば、その場合お断りさせて頂く場合もあります。亡くなってすぐにしないといけない事なのでどうしても慌ててしまい後になってから後悔してしまう事があります。

ですので、一度家族で相談をされる事をオススメいたします。分からない事などがある場合は葬儀社に相談されるのが一番かと思います。