「○○万円~」には気を付けて

葬祭部の広田です。

最近、葬儀費用について話している二人の女性の会話が聞こえてきました。「この間、○○の葬儀場でお母さん送ったんやろ、あそこどうなん、なんぼぐらいしたん?」「それがなぁ、家族葬やったのに75万円もしてんで、それでも安くしてもらったんやけど」「家族葬でそんなにするんや、お布施も入れて?」「お布施は別で」「家族葬やのにそんなにすんねんな」という会話でした。はたして家族葬で75万円は高いのでしょうか。

2017年の全国調査によると葬儀費用の平均は195万円(お布施含む)だったそうです。そして2022年現在お葬式費用の平均は2017年とほとんど変わりません。「家族葬が増えてきているのに?」と不思議に思う方もいらっしゃるでしょう。これにはいくつか理由があります。まず第一に一般葬か家族葬かでお布施の金額は変わりません。この事についてはお寺様に相談してみてください。そして一般葬でも家族葬でも葬儀社が提供する、葬儀に必要なサービスはあまり差が無いからです。

一般葬と家族葬の大きな違いは「一般会葬者が式場に来るか来ないか」です。ですので葬儀という一つの儀式を執り行うにあたって必要な場所や設備や物品は一般葬も家族葬も大差ありません。そして皆さんが思う「家族葬=安い」はとても危険な考えだと思います。基本的にどこの葬儀社も「家族葬とは?」と聞かれると「家族以外の会葬は辞退、香典も辞退してください」と答えると思います。そうすると家族葬にかかった費用は全額当家が負担することになります。しかし一般葬ですと会葬に来られた方からの香典があります。平均的な香典の金額は7千円ほどと言われていますので、100名が香典を出した場合、当家に70万円のお金が集まります。満中陰志で半返しすることを考えても手元に35万円残ります。その35万円を葬儀費用に充てることが可能です。

そしてもう一つ注意していただきたいのが、最近よくCMで見かける「○○お葬式8万円~」とか「10万円~」とかありますが、お気をつけてください。詳しくは言えませんが、もしその金額が本当で、お客様の葬儀代の支払合計が8万円やら10万円で済んでいるのであれば全国の葬儀代の平均は数10万円まで下がっているはずです。しかし、平均金額が変わっていないのは、金額に含まれていないものがたくさんあるということです。足りないものがあれば加算されるので、なかなかCMのような金額ではできないのが実情です。