合掌 礼拝

葬祭部の杉上です。

通夜、葬儀・告別式の際に『合掌!礼拝!』と司会者がお声掛けすると、皆さん声にあわせて合掌をして頭を下げます。他に焼香をする時にも行います。

この『合掌、礼拝』は誰に向かってしているのでしょう?

これは故人に向けて行っているわけでは有りません。祭壇におられる仏様に向けて行うものです。祭壇に向かって『合掌、礼拝』し焼香するのも、仏様に対して故人の導きと冥福をお願いするためです。

仏教では、右手は仏様、左手は生きている世界の俗世を表すとされています。両方の手のひらを合わせることで仏様と一体になり、故人の極楽浄土への道を祈願出来るのです。

意味を知ったうえで葬儀の場で合掌すると、故人に対しての向き合い方が明白になり心構えができます。故人に対し生前の感謝を示し、お別れのあいさつができる行為が葬儀での合掌です。