コロナの葬儀

葬祭部の杉上です。

オミクロン株による新型コロナの「第6波」が広がり、高齢者の死者も増えてきている中、万が一感染したら‥‥と不安に思われている方も多いと思います。

2年前、志村けんさんが亡くなられて、お兄さんが骨つぼを抱えたニュースを目にした時は衝撃でした。死に目にも会えず、最期のお別れも出来ず、お骨になって帰ってくるのか、と皆さん思われたのではないでしょうか。

厚生労働省及び経済産業省によって策定された『新型コロナウィルス感染症により亡くなられた方及びその疑いがある方の処置、搬送、葬儀、火葬等に関するガイドライン』が有ります。このガイドラインは、専門家や関係団体の協力のもと、科学的根拠に基づいて策定されたものです。ガイドラインに書かれている通り、ご遺体からの感染リスクについては、ご遺体との接触を避けることで回避出来るため、新型コロナウィルスでお亡くなりになられたからという理由で、ご家族との最期のお別れをあきらめる必要は有りません。

一般的に新型コロナ感染症は、感染者の咳やくしゃみ、つば等による飛沫感染や接触感染で感染すると考えられています。遺体からは呼吸や咳による飛沫感染の恐れがないので、注意が必要なのは接触感染となります。そのため血液や体液を通さない“非透過性納体袋”で適切に収容されていれば、ご遺体からの感染リスクは極めて少なくなります。

ただし、ご家族の方が濃厚接触者である場合は、ご参列を制限させていただくなど、他の方の安全を第一に考えた上で対応をさせていただく必要が有ります。

まだまだ心配な日が続きますが、感染症対策だけはしっかり行い、葬儀に携わっていくように心がけていきます。