乾杯と献杯

葬祭部 広田です。

お祝い事の時には「乾杯」、葬儀の時には「献杯(けんぱい)を使います。この二つには明確な違いがあります。

乾杯には「乾す(ほす)」が使われていることから飲み物を一気に飲み干しその場の空気を盛り上げる意味合いがあります。この時にはグラスを高く掲げて大きな声で「乾杯!」と言います。これが正しい形です。これは皆様ご存じですよね。

そして献杯は「献(ささげる・たてまつる)」が使われていることから故人に対して偲ぶ心や敬意を表現しています。ここで注意してほしいのが乾杯とは違い、献杯の時にはグラスを高く掲げないようにご注意ください。献杯の場合は胸の前にグラスを持っていき、静かに「献杯」と言います。

そして、集まっている方々は故人様の事を想い献杯をしてくださったわけですから、喪主様が故人様に成り代わりお礼の言葉を述べなければいけません。難しく考えずに皆さんに向かって「ありがとうございます」で大丈夫です。諸説ありますのでご参考までに。