葬祭部の広田です。
昨今の情勢の影響で葬儀の形も大きく変化してきました。その中で葬儀の新しいサービスも増えてきました。ネットでの供物供花のお申込み、弔電弔辞のお申込み、各支払い、葬儀中継、葬儀動画配信、香典のお渡しなど本当に様々なサービスがあります。なかでも一番の驚きはスマホやネットで香典を渡すことが出来るサービスには驚きました。喪家から専用のURLが送られてきて、そこを進むと香典の受付に進むことが出来ます。おそらくカード情報などを入力して口座引き落としで香典を出すのでしょう。葬儀社に勤めている私が言うべきではないでしょうが、私だったら詐欺を疑ってしまい、香典は送らないでしょう。ですが中には遠方にお住まい、またはどうしても外せない用事があるなどの理由があり、香典を渡せない人が香典を渡すための手段として喜ばれることもあるでしょう。しかしこういったサービスには便利な面もあれば、納得いかない面もあります。カードで香典を渡す場合、ほとんどの場合カード支払い手数料が必要になります。さらにこういったサービスの場合、香典預かりサービス料も発生するでしょうから、1万円の香典を出したつもりが喪家に届いた時には減額されていることになります。勘違いしていただきたくないのは、このサービスを取り入れている葬儀社には一切、手数料やサービス料は入りません。こういったサービスを考え、提供しているオンラインサービスの会社に収益として入ります。情勢を考えると、これから様々なサービスを取り入れていき、お客様へのご希望に添えるよう日々変わっていかなければいけない反面、新しいことには落とし穴もあると思いますので慎重に検討していきたいと思います。
