葬祭部 伊藤です。
入職４か月目になりました。先日より、納棺時の旅支度を担っております。
故人様が冥土の旅に出る時に、「末期の水」という儀式を行います。由来は諸説あるようですが、安らかに旅立ってほしいとか、旅の途中で喉が渇かないようにとかの願いが込められているようです。
その時に、ご家族に飲み物をご用意していただくのですが、それは「水」でなければならないということはございません。私は、お酒でもジュースでも、故人様のお好きだった飲み物をお勧めしております。「お父さん、お酒好きでよく飲んでたもんなあ」「最後に美味しいの飲みよ」など、ご家族と会話されながら、故人様の表情が少し緩むような気がします。それから、気に入って着ていた服や、好きだったお花などをお棺に入れていただき、お好きだった物に囲まれると、故人様が嬉しそうにされている気が、私は、致します。納棺は儀式ではありますが、故人様とご家族との会話が弾んで、穏やかな時間になることを願いながらお手伝いさせていただいております。
ご家族と故人様の大切なお時間を共有させていただける事に、感謝しております。これからも、心を込めてお手伝い致します。
