海外で亡くなった場合

葬祭部の門脇です。

私が別の葬儀社にいたときのお話です。一度海外でお亡くなりになられた方のご葬儀を受けました。当時の私は入社して間もなく担当をできる時ではなかったので、担当のサブとして動きました。
お亡くなりになられた現地より日本まででの移動は、現地の業者で段取りをして頂きこちらは関西空港にお迎えにいきました。大きな木の棺のようなもの開けると、その中から鉄の棺あり、こちらを開け、故人様を葬儀社で用意した棺に移し替え、ご自宅まで搬送致しました。その後死亡届けを役所に提出して火葬許可書を頂くのは他とも同じなのです。しかし、書類が日本語ではなく翻訳文と一緒に提出する形は普段と違った点もありました。
海外でお亡くなりになられた場合、火葬するには2種類の方法があります。一つは現地で火葬し帰国する方法、もう一つは上記にも書いたように日本へ帰国後に火葬する形とあります。
現地で火葬する形が多くその理由は、日本へ搬送するためには100万~150万ほど費用が掛かるためです。日本へ搬送するために条件として、国際法で決まりのある納棺梱包方法があり、鉄の棺上から木材の棺に入れるため棺代が高くかかります。他にも諸々の手続きを依頼しないといけない為現地の業者に支払うお金、日本に到着しても、上記の棺では日本では火葬できない為、更に棺代、空港から自宅までの搬送代を払わないといけません。
また、必ず故人様には亡くなられてからご遺体を搬送するまでに時間がかかる場合や、日本まで遠い場合は安全面からドライアイスを使用できません。そのため、ご遺体に防腐処理(エンバーミング)を施さなければいけません。国によってはエンバーミングができない国もある為それが理由で帰る選択肢がない場合もあります。
日本で生活している私には縁のない話ではありますが、年々海外に出られる方が増えているのでもう少し手続きや国際法などややこしくなくし、費用も安くなるようになればと思います。