焼香順位の読み上げ

葬祭部の門脇です。

私が山南に来てからは今のところ一切ないですが、加西で勤めていた時はつい最近まで一般葬の際には焼香順位の呼び上げがありました。焼香順位とは親族の焼香の際に血の濃い方から順番に名前をお読みし焼香して頂く風習なのですが、兵庫県ではほとんどの所で昔はそれがありました。しかし、この焼香順位というものが一番葬儀において親族の間で問題になることが多い風習でした。
焼香順位では基本こられる親族の名前を全員書くのですが、名前が漏れていたり、順番が間違っているとあとで喧嘩になる事が多く遺族の本心では出来ればしたくないというのが本音でした。なので「やめよう」という動きが加速し、どんどんされる地域が無くなっていったそうです。
私も葬儀の司会していたのですが、その際に焼香順位があるときはとても大変でした。
何度か名前をお読みしているときに家の方が司会のところに来て「思わぬ人が来ていた!」と名前を急遽入れてこられたり、その通り読んでいても名前が間違っているや、順番がおかしいと親族から言いに来られるかたもありました。焼香順位がある際は家の方だけでは不安なので、お通夜に本家の方など、親戚で一番年配の方に見てもらってくださいと重々お願いをしています。
社葬や会社の重役の方の式の際は今でも焼香順位はあります。特に親族よりも来賓の方など代表者の読み上げが多くそのほかに社葬では葬儀委員長の止め焼香などでお名前を読むこともあります。
他の地域にお葬儀に行くとまだまだ残っている所もあるかもしれません。もしその場面に出くわしたら家の方も本当寝れないくらい大変な思いをしてリストを作られているので順番や間違いは多めに見てあげてください!