会いにきてくれた

葬祭部の義積です。歌舞伎俳優の市川海老蔵さんが、亡くなった奥様の小林麻央さんのお墓参りに行った記事を読みました。お墓参りの時に、お供えした花に白い蝶が留まったそうです。それを見た海老蔵さんの娘さんは「ママかな?」と蝶に麻央さんを重ねられたという内容でした。

私もそのような体験をしたことがあります。私の場合は蝶ではなくアマガエルでした。母のお墓参りに行った時「義積家先祖代々之墓」と彫刻されている石のくぼみに小さなアマガエルを見つけました。ただのアマガエルなのですが、母が姿を変えてこの場所にいるのではないかと思ってしまいました。

私は亡くなった両親にむしょうに会いたくなる瞬間がたまにあります。手に触れることも声を聞くこともできないと思うと、胸の奥がぎゅっとと苦しくなるのです。蝶であってもアマガエルであってもそこにいる何かが大切な人の代わりではないか、むしろそう思い会えた気持ちにするのだと思います。