施餓鬼

葬祭部の門脇です

前回は初盆について書きましたが、今回は施餓鬼のお話です。
お客様と初盆のお話をしているとよく出てくるのは施餓鬼の話です。施餓鬼が○○日にあるという話を言われ、施餓鬼ってなんなの?という質問をよくされます。餓鬼とは文字通り、餓鬼に施しを行うことを意味します。餓鬼というのは生前に悪行を行い地獄に落ちた魂や生前食べ物を粗末にしたり、俗世で供養してもらえなかったりして無縁仏となってしまった霊が地獄に落ちて鬼になってしまったもののことです。
そして餓鬼の世界のことは「餓鬼道」と言い六道の一つにあたります。餓鬼道は餓鬼は物を食べようとすると全て燃えしていまい常に飲食をすることができないため、飢えと渇きにもがき苦しんでいます。そのためにに食物や飲み物をお供え物として捧げ、法要を執り行います。簡単にいうと地獄にいる餓鬼に対して施しを行い、この世にいる自分たちの極楽往生を願うのが施餓鬼となります。
宗派によっては亡くなった方の供養も含んだり仏様の働きで子孫繁栄にもつながるとされるものもあります。ちなみにお盆だけでなくお彼岸の時期にもされる寺院あります。まだ山南のほうでは詳しくはわかりませんが、私が昔働いていた加西市では施餓鬼にはその年に初盆を迎える家が寺に集まり、施餓鬼をされておられました。お客様に施餓鬼はどうでした?お聞きすると住職様より色々な話を聞けて楽しかったですというお話もありました。全国的に見ると初盆とは関係なく基本的には故人や先祖を供養する目的ではないので毎年参加をするところも多いそうです。