お葬式の靴

葬祭部の横田です。

お葬式って急なものですよね。

御親族の方は忙しいながらも、葬儀社がそばにいるので、あれこれ準備するものを訊いたり葬儀社からレンタル衣装などを手配したりしてお葬式に臨めますが、急に訃報が届いた方は普段履かない靴や使わない小物をあちこちから引っ張りだしてきて、普段着ることのない喪服に身を包み、パタパタとお通夜やお葬式や参列する方もたくさんみえると思います。
ところで、なかなか普段履かない靴って、なんだか傷みが早い気がしませんか?葬儀屋さんでよく見る靴のトラブルは、靴底が劣化して歩くたびにボロボロと崩れ落ちるものや喪履きの底が剥がれてしまうものが多いです。靴底や靴底に使われている接着剤は、履かずに放置しておくといつの間にか劣化してしまいます。
特にウレタン製の靴底は毎日履く分には丈夫で安価ですが、普段履かないものはいざ履いた時にボロボロになってしまうことが多いです。履いていれば、歩く事で圧力や熱がかかるので、まだ長持ちするそうです。ひどいものだと靴底が半分とか、それこそまるごと取れてしまう方もいるぐらいです。
靴は2日に1回履くと良いと言われます。1日履いて1日休ませる・・・。
ウレタンの加水分解の事以外でも、足はたくさん汗をかく部位なので、1日休ませることで靴の除湿もでき、長持ちに通ずるそうです。
・・・かといってもそんなに毎日靴を変えるわけにはいかないし、礼装の靴のようにいつもは場にそぐわないけれど、持っておかないといざという時困るというような靴もあると思います。ただ置いておいても、急に鼻緒が取れたり靴底が崩れたりしても困った思いをすることになるので、使う頻度が低く長くしまっておいた靴は、出かける前に傷んでいないか見てみましょう。