納骨のお手伝い

葬祭部の山下です。

これまで先輩に同行していましたが、先日初めて1人で納骨のお手伝いを任せていただきました。自分の家のお墓は墓参りで定期的に見ていましたが、他のお家の方のお墓をしっかり見る、ましてや触れる機会は今まで当然なかったので、このお仕事に就いてからお客様を通じて様々な経験や勉強させていただけることに感謝いたします。

今回は、その「納骨」について紹介させていただきます。

ご葬儀が終わり、故人様の遺骨は49日の忌明け法要まではご自宅の祭壇でお祀りしますが、多くの場合、49日忌明け法要の日にお墓に納骨されます。

(新たにお墓を建立される場合や宗派によっては納骨時期は異なります。また、納骨堂などの施設に納められる方や樹木葬にて納骨される方など様々な方法があるので全てのケースに当てはまるものではないことをご了承ください。)

もみじ市民ホールでは、「納骨」をご葬儀を終えられた方へのサポートの一つとしてお手伝いさせていただいております(スタッフの現地での作業は有料となります)。

なぜ、お手伝いさせていただくかと申しますと墓石の開閉作業にご負担を伴うからです。

カロートと呼ばれる一般的な納骨スペースはお墓の下部もしくは地下に設けられており、普段は外から見えません。そこに納骨するに当たっては、供物台や水鉢などの重い墓石を倒して開ける必要があります。この開閉作業で衣服が汚れる場合がございますし、適切な方法で作業しないとケガの恐れや、大切な墓石が破損することもあります。このような理由から納骨のお手伝いをご提案しております。

実際にご依頼いただく際の流れです。まず、ご葬儀後に担当スタッフが忌明けに向けての必要な事柄を説明いたします。その際に納骨のことをご案内しますので、ご検討のうえ、お手伝いを希望される場合は、担当スタッフまでご連絡ください。

その後、忌明け法要の日時、お墓の場所をお伝えください。開閉作業等のため、お墓を事前に確認させていただきます。また、納骨の儀に必要なもの(骨袋・ローソク・線香・焼香器・その他机や高月など)はすべてこちらで準備しますのでご安心ください。ご当家の方は、お供え物やお花、しきびをご準備ください。ご希望ありましたら、墓花のご注文も承っております。

法要日当日は、指定のお時間にスタッフがお墓で必要な設営をしたうえで待機し、ご親族皆様お揃いになられましたら墓石を開け、お持ちいただいた骨壺から骨袋へと、お骨を移し替えます。親族を代表して当家のどなたかにお骨をお墓の中へ納めていただき、スタッフが墓石を元通りに閉めます。その後は、お寺様などの御先導に従い、納骨の儀を終え、終わりましたら設営物の撤収・片づけをスタッフが行います。空になった骨壺も処分いたしますのでそのままお預けください。

いつも墓石の開閉の際は、お客様の大切な墓石を扱うため、力を入れながらも慎重に細心の注意を払って行います。お客様から感謝のお言葉を頂けると嬉しいですし、こちらも経験させていただき、ありがとうございますという気持ちを持ってお手伝いさせていただいております。今後とも、こういった一つ一つの経験を大切にしていきたいと思います。