最期の望み

葬祭部の杉上です。

『在宅医たんぽぽ先生物語さいごはおうちで』という本を読みました。実際にあった患者さんのお話がマンガで描かれており、在宅医療とはどんなものか、どんなことが出来るのかが分かりやすくて、読みやすかったです。
最も心に残ったのは、小学3年生のお子さんを残してお亡くなりになったお母さんです。退院をして自宅療養しながら、自分のしたいことや叶えたいことをされます。そして12月、食べれらなくなってくる中、最後に食べたかったのが桃でした。スタッフが「クリスマスピーチ」という冬に食べ頃を迎える桃を探し出しました。その桃を家族みんなで食べた1週間後、ご家族に見守られ旅立たれました。
「亡くなる日まで自分らしく その人らしい最期」これは葬儀にも言えます。儀式は共通ですが、儀式以外の事は十人十色のお別れがあります。好きだった歌手の曲を流して欲しい、死化粧は娘の手でしてあげたい、故人様の好きなものを花祭壇で作りたい、家族だけで誕生日会のように過ごしたい、思い出の写真をたくさん飾りたい、思い出の場所をドライブしたい…。
故人に何をしてあげたいか?誰と見送りたいか?お葬式までの最後の時間をどう過ごしたいか?心残りの無いお葬儀のために考える3つのポイントです。