神葬祭

葬祭部の杉上です。

先日、神道の葬儀の担当をさせていただきました。
仏式の葬儀でもお供え物はいたしますが、神道の葬儀において、お供え物は欠かせないもので、神式葬儀をする場合には特に大切な準備の一つです。
神道において神様に献上する食事の事を「神饌(しんせん)」と呼びます。この神饌が神様に対するお供え物の中心です。お供え物の神饌としては、基本的には調理または加工したものではなく、素材そのままをお供えします。例えば米であれば、炊いたものではなく生米のままで供えられます。
基本は、お酒・米・水・塩で、さらに海の幸・山の幸・果物や野菜・乾物類などが祭壇にお供えします。
他にも仏式と違うのは祭壇に神鏡(かがみ)が置かれることと、焼香の代わりに玉串奉奠が行われます。玉串とは、榊の枝に四手という紙片を下げたもので、神の霊が宿る依り代とも言われています。
仏式葬儀の焼香、神葬祭の玉串奉奠と形式は違いますが、故人への哀悼の意を表すために行うという点は同じです。1番大事なのは「故人へ気持ちをむけること」です。