偶然の出来事

葬祭部の奥川です。

先日、お葬儀をお手伝いさせていただいたご当家のお話です。故人様は、鉄道の電気関係のお仕事をされていました。毎日電車に乗って大阪まで通われていたそうです。

ご家族の方に、「お葬儀が終了した後、少し回り道をして、線路沿いから斎場へ向かいませんか。」とご提案したら喜んで頂けたので、その通りにしました。
いざ出棺となり、線路沿いを走って斎場へ向かいました。途中踏切に引っ掛かり電車を待っている時、故人様の奥様がポツリと「本当に電車が好きで、退職してからも毎日毎日見ていたから、最後に見れて良かった。主人らしい最期になった。」と言われました。普通に出棺していつもの道で斎場に入っていたら、見ることができなかったと思います。
偶然かもしれませんが、偶然ではなく、故人様とご家族の電車への思いと、故人様の好きだった電車を最期に見せてあげたいというご家族の気持ちが揃ったため、叶えることができたのかな‥‥と思いました。