残された者の悲しみ

葬祭部の義積です。
12月にいとこが亡くなりました。葬儀の仕事をして、たくさんの葬儀を経験してきましたが、二度と会えないと思うととてもさびしい気持ちになりました。
病気でやせ細った手を握っていると、いとこのご主人は、「僕は彼女のおでこが好きだった」と優しく撫でられて優しく話かけられていました。
これから一人暮らしをしないといけないが、家の書斎で仕事をしていると、そっとコーヒーを入れてくれる、リビングではインコに話しかけている、いつも仕事で成功した時は「良かったね」と褒めてくれる。部屋の家のあちこちに面影が映り、まだ普段の気持ちにはなれないと言われていました。とても仲の良いご夫婦だったので大切な人を亡くした辛さがひしひしと伝わりました。
大切な家族を亡くすと深い悲しみに襲われます。これは特別なことではなく自然なことです。この悲しみから少しずつ治癒されることを「グリーフワーク」と言われてます。葬儀を行い、斎場で焼骨し、その姿を見て亡くなったことを認識し、四十九日、百ケ日と段階を踏み日常の生活に戻っていきます(全ての人がそうなるとは限りません)。ご家族を亡くされたが身近にいらっしゃれば、せかさず、ゆっくりと日常に戻れるように見守ってあげてください。