湯灌だからこそ

葬祭部の杉上です。

大人になってから親の体を洗ってあげられたこと、ありますか?

幼いころは親に体を洗ってもらい、洗い方を覚えます。

自分で体を洗えるようになってきたら
「お父さん(お母さん)の背中洗ってあげる!」と
洗ってあげられた方もおられるのではないでしょうか。

大人になって、親になり、お孫さんに恵まれる頃には、自分の親とお風呂に入ることは、旅行にでも行って一緒に大浴場に入らなければ無いと思いますし、男性の方は母親と女性の方は父親とは、本当に入ることはないと思います。

先日、お湯灌を立ち会わせて頂いて、息子さんが94才のお母さんの体を洗っておられる姿がとても印象深かったです。きっとお母さんの体を洗われるのは久しぶりだったかもしれません、腕と足を丁寧に優しく洗われておられました。

湯灌が終わり、身支度が整ったきれいな姿を見て、きれいになって良かったなと声をかけられておりました。

湯灌だからこそ、最後に親の体が洗ってあげられます。
「長い間おつかれさま、ありがとう」そんな感謝の気持ちを込めて、お湯灌をおすすめします。