その方らしい1枚

式場に入り祭壇を目にした喪家の多くの方が「まぁ、立派な祭壇」という言葉を口にしてくださいます。そして、祭壇の中央に飾られている遺影写真を見て「やっぱり、この写真にして良かった」とお話されている光景をよく目にします。

少し前までは「一番最近に撮ったもの」を遺影写真として使うご家族が多かったのですが、最近は「より故人らしいお顔のもの」を使うご家族が増えてきています。
お孫さんと映っている写真や家族写真のおじいちゃんおばあちゃんのお顔を遺影写真にと言われる方も多くいらっしゃいます。
写真屋さんへ行き、遺影写真用にとビシッと撮られるのも良いのですが、やっぱりお孫さんやご家族と写っておられる写真の故人様はとても柔らかい表情をされています。

昔は写真も白黒で自由があまりききませんでしたが、今ではお洋服の着せ替えは勿論、ネクタイのカスタマイズや髪の毛を増やすことだってできます(笑)

喪主さんが式後の挨拶で「皆に『あの遺影写真の〇〇若いな、何年前や?』聞かれましたがほんの20年前です(笑)」と笑いを取られた事もあります。

何年前のお写真でも、ご家族にとって故人様らしい1枚を選んであげて下さいね。