葬儀屋日記2 -雪の日のお葬式-

葬儀の前日は祭壇の準備をします。準備の日(前日)も北風がピューピュー吹いて寒い日でした。
そして当日朝目が覚めて窓を開けると、真っ白…。
朝からテンションが下がりました。何故かと言うと僕が今まで担当した式で、雨や雪は絶対無かったのです。

急いで現場へ行き雪掻きをしました。自宅での葬儀だったのでストーブの数を増やし、会葬者の方への配慮をしながらスタッフの到着を待っていると雪だるまになりながらスタッフがゾロゾロとやってきました。
でも皆さすがは葬儀業界人。現場に着くとシャキッとしていて、凍えているのは私だけ(めちゃくちゃ寒がりなんです…)そんなこんなで開式。霊柩車到着。まもなくバスが到着するかなと思っていると、なぜか運転手だけが到着?

雪でバスが入れないとの事で(もっと早く言って~)仕方なくバスは後ろの車道に停車して、親族様には歩いてもらうことに…。雪の止む気配は無いまま式もおわり出棺です。雪の中、輿のお孫さん達が柩を霊柩車まで運び乗棺。そして出棺。

その時です。式場の中の幕をはずしテントを片付けようとしていると、テントのロープが凍って外れなくなっていました。お湯をかけて融かし、雪とお湯でベチョベチョになりながらテントを片付け会社へ帰り道具を片付けて終了しました。

後日、ご挨拶に伺い「寒い中ありがとう」の一声に心が暖かくなりました。
当家の皆さんこそお疲れ様でした。