葬儀屋日記3

私がこの仕事に入って約5年、その間沢山の葬儀をお世話になりました。
その中でも、107歳のおばあちゃんの葬儀を担当させていただいた時のお話です。

お昼ごろに葬儀依頼の電話が入り、スタッフと共に老人施設へお迎えに伺いました。
施設よりお家にお帰りいただき、ドライアイスをスタッフに任せて私は打合せに入りました。

診断書を拝見して年齢を確認すると、明治30年代のお生まれ。普段持ち歩いている年齢の早見表にも載っていなかったので、指で数えながら年齢を確認しました。

すると、なんと107歳!丹波・篠山での最高齢者と言うことで、お家の方々もお祭りだからと、悲しい葬儀よりにぎやかに送ってあげたいと言われました。
喪主様が80歳台で、お孫様が50歳代。ひ孫・玄孫と親族だけで約70名。
祭壇をお選びいただき、遺影写真を預かろうとしたら、100歳のお誕生日のお写真がでてきました。にこやかなお顔のお写真でしたので、早速着せ替えや背景の色をお伺いして作成。そして、追悼ビデオのお写真のお話をして1回目の打合せ終了。

事務所へ戻ったのが夕方。遅いお昼ご飯を食べて、上司に内容を報告してもう一度お家へ伺ったところ、家の中が騒がしく慌ててお家の中へ。すると1枚の写真が…。なんとおばあちゃんの赤ちゃんの時の写真が出てきたらしく、皆さま大騒ぎ。その写真も追加して追悼ビデオの作成を依頼して1日目終了。

■2日目
19時からの通夜の準備をしに会館へ。「浄土真宗なので花は白基調で賑やかに飾ってください」と花屋さんに注文をつけて、花屋さんの到着時間の確認(毎回いろいろと注文を付けているから日頃のお礼言う為)昼過ぎと言うことで、他の準備をして花屋さんの到着を待ちました。花屋さんが到着してお礼をいうと「細かく注文される方がやり易い」と言ってくださり、その言葉に安堵をしながら納棺へ。
納棺終了後移動・通夜の開式・親族のお食事とスムーズに進行していきました。

■3日目 お葬式当日
会館へ直行し宿直と引継ぎをして世受けへ挨拶。故人様の状態を確認。すると、表情が違うことに気がつき喪主様に確認をしてもらい、化粧をやり直そうと思っていると喪主様が「おばあちゃん笑ってるやん」と。その言葉で、お化粧も何もせず式にのぞみました(硬直が取れて行き表情が柔らかくなっていました)

初七日法要まで終了し、後飾りも終わり挨拶をして帰ろうとすると、喪主様が出てこられ「本当にお世話になってありがとう」と、おっしゃってくださいました。

担当者として一番疲れが取れる瞬間です。

「こちらこそ大事なお葬儀の担当をさせていただきありがとうございました。お世話になりました」とお礼を言い、事務所へと帰りました。