霊柩車のクラクション

葬祭部の山下です。

入社から1ヶ月が経ち、何度か霊柩車の運転手を務めさせていただきました。

故人様をご自宅からホールへお送りする際、また葬儀後ホールをご出棺されて斎場へお送りする際の霊柩車の運転です。交通規則をしっかり守ることはもちろん、大切な故人様を乗せているという責任、またご乗車されるご当家の方に失礼がないように細心の注意を払って運転することを心がけており、やはり運転中は緊張の連続です。

ご出棺の際のクラクションも、緊張の一瞬です。霊柩車が一般車の運転と異なることの一つとしてご出棺時のクラクションがあります。一般車のハンドル中央部分にあるクラクションではなく、霊柩車には出棺時に鳴らすための専用のボタンがあります。スタッフの「ご出棺です」等の声掛けに合わせて、そのボタンを押し、専用のクラクションを鳴らします。

なぜ、クラクションを鳴らすのか気になったので、少し調べてみると、一つは、鐘や楽器の代わりとしての役割です。かつてお寺で葬儀をされていた時代は鐘や楽器を鳴らして出棺を知らせていたのですが、お寺で葬儀を執り行うことが少なくなった現代ではその代わりとしてクラクションを鳴らすようになったと言われています。

他には、一番鶏の鳴き声の代わりとしての役割です。ひと昔前のご葬儀では夜明け前に出棺となることが一般的で、その時間は一番鶏がよく鳴く時間でもあったため、現代ではその代わりとしてクラクションを鳴らすようになったとの説もあります。また、一番鶏には邪を払う力があるとされているため、故人様があの世へ無事に行けるように、道中の邪を払うという意味も込められているようです。(他にも諸説あります。)

現代では当たり前になっている葬儀の慣習も様々な歴史や意味があるので、日々の学びを大切にしながら経験を積んでいきたいと思います。