庭の梅の木

葬祭部義積です。
納棺を行う時、ご家族は故人様にちなんだ様々な物をお入れになります。生前お好きだったお洋服や帽子、趣味の作品やお菓子など。お棺(ひつぎ)をみるだけで故人の生前の様子が思い浮かぶ事もあります。
ある方のご親族が、お棺の中に庭に咲く梅の木の枝を一本切り、お入れになりました。故人様のお宅の庭には、毎年綺麗な梅の花を咲いているのでしょう。
故人様の枕元には先にお亡くなりになられたご主人のお写真を添えられていました。ご主人と一緒に庭の梅をその花を愛(め)でられているような気がします。お棺の中は故人様の人生を凝縮したひとつの空間に感じます。