お迎えの時

葬祭部の義積です。
あるお寺様が、法話で二冊の本をご紹介されました。「お迎え体験」「お迎えされて人は逝く」という本です。実際に「お迎え体験」をされた方の体験が書かれています。患者さんが体験された内容を、緩和ケア医が書かれたもので、心霊的な怖い内容ではありません。

亡くなる意味を「お迎えに来る」と言うことがありますが、人が亡くなると仏教では、阿弥陀様がお迎えに来られるといわれています。しかし、この本には患者さんの夫や両親、親友やペットがお迎えに来た体験が書かれています。枕元に立った、話しをした、夢に出てきたなど。それも一人の場合や、大人数の場合もあります。私も先に亡くなった生前繋がりのあった人がお迎えに来るという話を聞いたことがあります。亡くなった母の時は、きっと母の両親やお姉さんが来ていると思いました。父の時は、父の両親や先に亡くなった母が来ているだろうと想像していました。きっと「久しぶりやな」なんて会話しているのでは・・と。

亡くなる時は、一人で旅立つのは心細く、大切な人に会えなくなると思うと寂しいです。しかし、知っている誰かが見守り手を引いてくれるのなら、心強いはずとお寺様がおっしゃっていました。