ブログ「もみじ市民ホール」
私の身の回りの記事

事前相談

2017
09/11
先日、お葬儀をお手伝いさせていたお宅のお話です。
お葬儀が終わり、お家へお伺いした時に奥様がこんな事を言われました。

「事前に相談へ行っていたので落ち着いて送り出す事が出来ました。」

事前に相談に来られ、亡くなってからの事を細かくお聞きになり、お亡くなりになられた時にどうしたら良いのかを詳しくお話させて頂きました。
そして、亡くなられた時には落ち着いた口調で連絡を頂きました。
故人様を迎えに行き、ご自宅へお連れして、打ち合わせに入る時もかなり落ちついた様子でお話をしてくださいました。

生前相談なんて縁起でも無い!と言われる方もいます。
しかし、葬儀にかかる費用や、何を準備しないといけないのかを事前に分かっていると、先に準備ができ、その分故人様の傍にいてあげる事が出来ます。
お家の方も落ち着いてゆっくりとお別れが出来ます。

昔は縁起でも無いと言われていた事前相談、今は相談数も増えています。

葬儀や仏事等で困られている方、些細なことでも相談にのりますので、お気軽にお立ち寄りくださいね。

奥川

素敵なご縁①

2017
09/06
葬祭部の瀬川です。

先日のお葬式で、久しぶりにの方に出会いました。
2年ほど前に、その方のお母様のお葬儀をお手伝いさせていただいたおじいちゃんで、会う度に私に声をかけてくれます。
最近はそのおじいちゃんが会葬に来られることもなく、半年ぶりほどの再会でした。
おじいちゃんを見つけた途端、無意識に早足でかけつけていました。
「お久しぶりです!」と声をかけると、「おぉ!探しとったんや!元気しとるか?」と優しく答えてくれました。

お母様のお葬儀をする前から、姿を見かけたことはあったものの挨拶程度でした。
お葬儀のお世話をさせていただいてから、会う度に声をかけていただき、私の相談にものっていただいています。
先日お会いした際には「ところで、あれはどうなったんや?」と前回お話したことも覚えてくださっており、感激しました。

この仕事をしていなければ、絶対に関わることは出来なかったと改めて感じました。


ずーっとずっと大好きだよ

2017
08/25
葬祭部の広田です。

「ずーっとずっと大好きだよ」という絵本をご存知ですか?
私がこの絵本に出会ったのは5年程前の事です。
何気なく本屋で手にとって読んでみたのですが、絵本でここまで感動を得たのは初めてでした。

内容は、男の子が飼っていた犬が亡くなってしまうというお話なのですが、大変愛情溢れた作品となっています。

男の子はその犬の事が大好きでした。だから男の子は毎日「大好きだよ」という言葉を犬に伝え続けました。言葉で伝えてきたからその犬にもちゃんと気持ちが伝わり、犬も男の子の事を好きになりました。犬が亡くなった時、男の子はもちろん悲しみましたが、そこまで深い悲しみではありませんでした。何故かと言うと毎日「ずーっとずっと大好きだよ」と伝えていたから。というお話です。

意味が理解できない方もおられると思います。ですが私自身、絵本を読む前から猫を飼っていて私に一番懐いてくれていましたので、この絵本を読んでからはその猫に愛情を言葉で伝えるようにしました。今年その猫は亡くなりましたが、私の気持ちもその男の子と全く同じ気持ちでした。

私がこの絵本を読んで再確認させてもらった事は、自分の気持ちは仕草や態度では相手に伝わりづらかったり誤解を生むこともあるので、本当に伝えたい気持ちは言葉で伝えた方が相手にはちゃんと伝わります!!ということです。

なかなか恥ずかしかったり照れくさかったりで伝えにくいかもしれませんが、大事な事だと私は思います。残念ながら私の説明ではこの絵本の素晴らしさを完璧に表現できそうにありませんので、興味を持たれた方は是非読んでみて下さい。

絵本.jpg

広田

最後はビールで乾杯

2017
08/18
葬祭部の瀬川です。

「末期(まつご)の水」をご存知でしょうか?
「渇きに苦しまないように」という意味を込めて、亡くなった方の唇を潤す事を言います。
今でこそ、"亡くなった後"に行いますが、もともとは"亡くなる直前"にお釈迦さまが「口が渇いたのでお水を持ってきてほしい」と言ったのが始まりだと言われています。(※諸説有)
納棺の際には、お水と限定せずに故人様のお好きだった飲み物で末期の水をとっていただいています。

先日、お手伝いさせていただいた納棺の時のお話です。
末後の水の際に「お父さんビールが好きやった!」とビールを持ってこられました。喪主様より順番に末後の水をとっていただきます。
全員の末後の水が終わると、ふたたび喪主様が故人様のそばにやってこられました。喪主様の右手には缶ビールが握られています。
缶ビールをそっと故人様の頬にあて、「乾杯」と一言。

療養中の時には、お酒を我慢しなくてはいけない事も多く、末期の水では「最後にお酒を飲ませてあげれて良かった」とおっしゃられます。
末期の水は、ぜひお好きな飲み物でしてあげてくださいね。

魂でもいいから、そばにいて

2017
07/08
「魂でもいいから、そばにいて」
ジャーナリストの奥野修司さんの書かれた本を読みました。
3月11日の震災で、家族を失った者の元に、亡くなった人が現れる霊体験を奥野さんが聞かれた記録です。恐怖体験ではなく津波で突然家族の死を突き付けられ、悲しみにくれる中、魂と出会うという不思議な体験内容です。

魂でも良いからそばにいて.jpg

本の中にこのような話がありました。
石巻のあるおばあさんが、近所の人から「あんたんとこのおじいさんの霊が○○の十字路に出たそう。」と聞けば何で自分の前に現れてくれないんだろうと思い、毎晩その十字路に立たれた。という内容です。切ない気持ちがひしひしと分かります。
私もそのおばあさんなら、毎晩立ちます。
「この人達は家族や恋人大切な人の霊は、怖いどころか遭いたいと望んでいる。この人達にとって此岸(この世)と彼岸(あの世)はたいして差がないのだ。むしろ深い悲しみの中で体験する亡き人との再会は、遺された人に安らぎや希望、喜びを与えてくれるのだろう。」と奥野さんは書かれています。
霊は怖いもの、と思われがちですが、大切な人の霊であれば全く別のものなのですね。

人はいづれどこかで終わりが来ます。しかし、何らかの形で亡くなった人と繋がっているような気持ちにさせてくれた一冊でした。

義積

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