ブログ「もみじ市民ホール」
2018年2月の記事

夫婦の遺影

2018
02/13
葬祭部の杉上です。

以前、担当した家で1年の間に2回、お父さんとお母さんの葬儀を行ったことが有ります。二人の遺影写真は、東京にお住いの息子さんのところへ遊びに行った時の物を使われました。1枚の写真から2枚の遺影写真になりました。

仏間には、2つの遺影が飾られているのですが、この度、手元用に飾るために、元の写真の背景を加工して2人を引き寄せて、1枚に2人が写っている遺影写真を作って欲しいと依頼されました。

実際のお写真をお見せ出来ないのが残念ですが、仕上がりは素敵なものになりました。

20180211ryousinn.jpg
         イメージイラスト

「普段は笑わない父が、東京へ遊びに行くと笑うんです。」と仕上がった写真を見ながら、ご家族がお父さんのエピソードをお話ししてくださいました。

遺影に使われる写真は、10年前ぐらいであっても元気な頃の方が故人様らしさが感じられます。私が聞かせていただいたように、故人様の想い出が色々と出てきて懐かしむことが出来ます。 


「涙」の香典袋

2018
02/09
葬祭部の瀬川です。

先日、祖母の香典袋の整理をしていると素敵な香典袋に出会いました。
香典袋は一般的に表には氏名、裏面には住所や金額等が書かれています。
香典を香典袋に入れると、シールやのりで袋を閉じますよね。ほとんどの方が「〆」で袋を閉じています。
その中に一つだけ袋の口が「涙」と書かれ締められていました。

仕事柄、香典袋を見ながら香典帳の入力をすることがありますが、「涙」と書かれた香典袋を見たのは初めてでした。
名前を見ると私の知らない方でしたが、「涙」の文字から祖母と仲良くしていた方なんだろうと伝わってきます。
悲しみの中でも、温かい気持ちになりました。

散華

2018
02/08
ダウンロード.png葬祭部の広田です。

今回は「散華」についてです。
お寺様の作法の1つですが葬儀の際に華に見立てた紙のようなものを
ひらひらひら~と式場に撒かれます。
初めて見た時は何事だとびっくりしましたが興味があったので調べてみました。
作法の意味は「華の香りで道場を清め仏を賛美する行事およびその声明」らしいです。
山南町内のお寺様でこの作法をされるのは常勝寺さんだけで山南町唯一の天台宗です。
天台宗の多い地域の方には一般的なお話だったかもしれませんね。

天冠

2018
02/02
葬祭部の杉上です。

最近はあまり見なくなりましたが、子供の頃にテレビやマンガで幽霊と言えば三角の白い布が額に付いていました。

幽霊que-13156654608.jpg

この三角の白い布は天冠(てんかん、てんがん)と言って、死に装束の一部です。「経帷子(きょうかたびら)」と言われる白い着物を着て、手には手首をお守りする手甲(てこう)、脚にはすねをお守りする脚絆(きゃはん)を付けます。頭からは頭陀袋(ずだぶくろ)を下げ、その中には三途の川の渡し賃である六文銭(ろくもんせん)を入れます。
六文銭はもちろん紙に印刷されたものです。
天冠は本来は額に付けますが、表情が変わって見えてしまいますので、頭陀袋の中に一緒に入れて持って行ってもらいます。


この天冠は三角の白い布だけのことをさすわけではなくて、高貴な方がつける物とされていて、お雛様の頭に付いている冠も天冠と言いますし、能の装束のひとつにも天冠があります。

お雛様hinamaturi01.gifのサムネイル画像

能の場合、高貴な役柄の人がかぶるものとして使用されたり、神様や天女などを表現するために使用されたりしているようです。そこから、亡くなった人を最後は高貴な姿で送ってあげたい、という昔の人の思いが込められているのかもしれません。

他にも、閻魔大王様に失礼にならないように冠を付けて正装する、という説も有ります。

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